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花の心を詩人たちが綴る「花百科」 作品集

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ライラック(リラ)
花言葉:愛の芽生え


詩人 松尾多聞



大通り公園


通りすぎる秋の風
追いかけても届かない
ただ枯葉を踊らせて
温度だけを残しゆく

通りすがるリラの道
白き微笑は春のこと
ただ残り香を忍ばせて
記憶だけを問いかける

私はここに生きている
また美しく花開くため

冬を越へ遠く夢をみる
この風に香りを広げゆく

繰り返しに自分を見つける
そして静かに消えていこう


伏目がちな秋の人
貴方を追っても届かない
ただ視線を踊らせて
刹那に出会いを予感する

昨日もここで逢ったよね
視線があったね一度だけ
いまこころを躍らせて
明日を信じてここにくる

いつも夢見ているように
いつも夢を見るように
いつか言葉を交わせたら
そんな出会いもいいのかな


2002・09・19    TAMON

■[リラ]
 ライラックの別名。〔「リラの花」は [季]春〕 札幌のよさこいソーラン祭りの前に「ライラック」の美しさと香りをたたえたイベントが古くから行なわれています。清楚で爪よりも小さな華。まるでブドウの房のように咲き誇り、その香りは三キロ先まで香ると言われています。
ライラック(リラ)は札幌市の花でもありです。



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